百貨店の化粧品売場の賢い使い方|デパコス初心者も安心の活用術

ショッピング・サロン

百貨店の化粧品売場(デパコスカウンター)は、高級感と非日常の雰囲気が魅力的ですが、「なんとなく入りづらい」「美容部員さんに声をかけられるのが苦手」という方も多いのではないでしょうか。実は、百貨店コスメは上手に使えば、ブランドを超えて自分に合うベストなアイテムを見つけられる最高の場所です。ここでは、10年の百貨店コスメ売場経験をもとに、初めての方でも使いやすい“賢い活用法”を解説します。


1. テスターは“遠慮なし”で使うのが正解

百貨店のコスメカウンターには、最新のスキンケア・メイクのテスターがずらりと並びます。実際に肌にのせて色味や質感、香りを確認できるのは大きなメリット。
ポイントは 「遠慮せず試す」 こと。美容部員(BA)さんは試してもらうことで商品の良さを伝えやすくなります。手の甲だけでなく、口紅は唇、ファンデは顔の半分など、本番に近い状態でチェックすると失敗が少なくなります。


2. ブランド間の比較も積極的に

気になるアイテムが複数ブランドにある場合は、1つのカウンターだけで決めず、他ブランドも試してみましょう。

  • ファンデーションなら同じ条件で塗って、時間経過を比較
  • リップなら色味・質感・落ちにくさを比べる
    このように「同じパーツで同じ条件」を意識すると、違いがはっきりわかります。

3. 比較していることは“正直に伝える”

「他ブランドと迷っていて…」と正直に言うのは失礼ではありません。むしろ、経験豊富なBAさんは他ブランドの特徴もよく知っており、比較ポイントや使い分けのコツをアドバイスしてくれることがあります。結果的に、より納得感のある選択ができます。


4. コスメコンシェルジュの活用もおすすめ

百貨店によっては「コスメコンシェルジュ」や「総合ビューティカウンター」が設置されており、複数ブランドの情報を横断的に教えてくれるサービスがあります。

  • 事前に肌悩みや予算を相談
  • ブランドを限定せずにおすすめを提案してもらう
    こうしたサービスを利用すれば、効率的に理想のコスメを見つけられます。

5. 事前の情報収集+現場でのリアル確認

SNSや口コミサイトで事前に情報を集めておくと、カウンターでの比較がスムーズになります。
ただし、ネットの情報はあくまで参考。実際に試した感触や色味は、店頭でしかわからない部分も多いです。
「事前情報 × 店頭体験」 の掛け合わせが、失敗しないデパコス選びの近道です。


まとめ

百貨店の化粧品売場は、ただ買うだけでなく、試し・比較し・相談できる“コスメの体験空間”です。

  • テスターは思い切って使う
  • ブランドをまたいで比較する
  • 比較していることを正直に伝える
  • コスメコンシェルジュを活用
  • 事前調査+現場確認で精度アップ

これらを意識すれば、百貨店コスメカウンターはもっと気軽で便利な場所になります。次回デパートに行くときは、ぜひ今日のポイントを試してみてください。

この記事を書いた人
安倉 秀人

株式会社大丸にて複数ブランドの統括を行い、現場での売上拡大とスタッフ育成を担当。百貨店の化粧品売場にて10年間、販売マネジメントや販促業務に従事。またメイクアップアーティストとしてイベントを中心に店頭活動に従事。
その後、株式会社船井総合研究所にてエステサロン、化粧品販売店、整骨院など美容・健康業界を中心とした経営コンサルティングに携わり、地域密着型店舗の業績改善を数多く実現。
さらに、株式会社コーセーにて新ブランド「ADDICTION(アディクション)」の立ち上げに販促担当として参画。ブランド世界観の構築や店頭プロモーション設計を行い、ラグジュアリーコスメ市場におけるプレゼンス向上に貢献。
その後、IT企業エスキュービズム株式会社にてソリューション営業に従事し、化粧品業界のDX支援に取り組む。月間MVPを獲得するなど営業面でも成果を上げ、現場・戦略・テクノロジーを横断した提案力を磨く。
独立後は、地域とブランドから化粧品店を探せるポータルサイト「キレイエ」を立ち上げ、美容・健康業界の経営支援と販促・ブランディング支援を行っている。また、中小でIT導入が進まない企業への導入支援とともに、化粧品業界の新しい未来をつくるための活動を行う。

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